出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)

 中国の思想家・荀子が説いた言葉に、「青は藍(あい)より出でて藍より青し」という一節があります。青色の染料は藍という植物から作られるのですが、その色は原料の藍よりも濃く鮮やかになります。そこから意味が発展していき、弟子が師匠を越え、優れた業績や結果などを残すことを表すようになりました。これを「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」といいます。

 また、ドイツの哲学者・フリードリヒ・ニーチェは、同じ観点から少し角度を変えて「いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない」と述べています。

 ところで、間もなく桜の季節ですね。今年の開花予想では関東地方は平年並みで、およそ2〜3週間後くらいには、川沿いの土手を見物客で賑わせてくれることになりそうです。これはこれで楽しみなのですが、学芸塾ではもう少し早く桜が咲き始めます。電話だったり、メールだったり、直接のご訪問をいただいたり・・・

 そう、合格のご報告の「サクラサク」ですね!!

 その頬を桜色に染めた我が「弟子」たちは、時を経てやがて悠々と、藍より濃く染まった「青色」の衣装を着て「師匠」の講師たちを追い越してゆきます。

 中には結果により、思っていた順路とは少し違う道を歩んでいく生徒たちもいます。それでも、何年か後にふらりと挨拶に立ち寄ってくれたりして、ふと見ると、きれいに輝く「濃紺」を身にまとっているではありませんか。ちょっと見惚れながら、お土産はないのかなどと照れ隠しに聞いてはみるものの、本当はすでにしっかり渡されているんですね。

 我々講師にとっては「出藍の誉れ」こそ、最高の贈り物なのです!!

 あっ、当塾の方針として、講師は全員「ツンデレ設定」なので、立派になったその姿を素直に褒めるかどうかは保証できませんww😊