日本の経済水域はボクが守る!

 先日の小学5年生の授業にて「沖ノ鳥島の排他的経済水域」の説明中。副長先生と生徒のAくんとの会話が楽しすぎたので、以下再現してみます。

先生:・・・ということで、排他的、つまり、他の国を排除して沿岸国だけが独占的に漁業や地下資源を利用できる水域が設定されたわけです。ちなみにその大きさは、今習った「海里」がおよそ1.85キロメートルで、面積の出し方はまだ習っていないかもしれないけれど、半径×半径×3.14で求められるよ!

だから(200×1.85)×(200×1.85)×3.14=・・・429,866でおよそ43万平方キロメートルだね!さっき日本の国土面積習ったよね、どのくらいだったかな?

全員:38万平方キロメートル!!

先:その通り。ってことは・・・日本全体より大きいんだよね?だから特にこの沖ノ鳥島は大切なんだよ。

A:うん・・・えっ、そしたら他の国に取られちゃったらヤバイことになっちゃうよ!

先:うん、そうだね。取られちゃったらどうしよう。

A:取られる前にちゃんと見張ってなきゃダメじゃん!よぉし!じゃあ、僕が見張って守るよ!!!

先:おお、頼もしいな!どうやって守ってくれるの?

A:僕がその島に住めばいいんだよ!

先:(そう来たか・・・この子はノリがいいし、みんなに興味を持ってもらうために少し協力してもらうかな)

えっ、あの島に住むの?無理じゃないかな~。すぐに寂しくなって戻ってくるんじゃない?🤭

A:平気だよ。テントとか持っていけばずっと暮らせるよ。

先:ご飯とかはどうするの?

A:周りは海なんでしょ?魚釣りすればいいじゃん!

先:(なかなかノッテきてくれましたね・・・もう少し引っ張ろう)
うーん、毎日魚がおかずじゃ飽きちゃうだろうから、太陽光発電の冷蔵庫置いとくんで、そこに自動でいろいろなものを補充できるシステム作っておくよ。それで住みやすくなるかな?サービスでガリガリ君も冷凍庫に入れとくね。

A:うん、わかった!

先:ところで、海ってさあ、水位が上がったり下がったりするのは知ってるよね?その島って、満潮になるとほとんど沈んじゃうけど大丈夫?

A:はぁ?はっ?・・・なにそれ・・・それって・・・島じゃないじゃん!ただの岩じゃん!😱

先:(くぅぅ・・・絶好のキラーパス・・・ナイス!)
そうなんだよ、ただの岩なんだよね、見た目は。でも日本政府の正式見解ではこれを島としているんだ。実は国際的に島っていうのは、ざっくり言うと人が住める状態のことを指すんだよ。そして、排他的経済水域はこの「島」の周りにしか認めないってなっているんだ。だから、もしも日本が沖ノ鳥島を沖の鳥「岩」としてしまったら・・・?

全員:そこの周りの水域が全部なくなっちゃう!!!

先:その通り。だから日本は、沖ノ鳥「島」と宣言しているし、さらに言うと、なんと700億円以上かけて護岸工事を行って、沖ノ鳥島が浸食によって無くならないように厳重な管理をしてるんだよ。そんな状況を見てお隣のC国なんかは「あれは島じゃない、岩だ!だから日本はその経済水域を放棄するべきだ」と主張してるんだ。

A:ええっと・・・

先:(ごめんAくん、ここでいいリアクションちょうだい!!!)
あれ、そういえばAくん・・・ここに住んで守ってくれるんだよね!?

A:あっと・・・うーんと・・・あっ!うち猫飼ってて、ご飯とかあげないといけないし、離れるのが嫌だからやっぱり行くのはちょっとどうs・・・

先:じゃあ、猫と一緒に行けばいいんじゃない?まあ猫もイヤだって言って断ってくると思うけど・・・あれれ?Aくんが自分から住むって言いだしたんだよね~。頑張ってね!日本の未来は君にかかってるよ!!

A:うそでしょ~~😭

机に突っ伏して叫ぶAくんを見て、周りの生徒全員大爆笑ww😁😁😁
(さすがAくん!お笑いわかってるじゃん。新しくクラスに参加した子も一緒になって笑ってくれてるし、馴染んでくれそうだ。よかった~~、ありがとうAくん!!!)