宿題不可避パラドックス

どうやって子どもたちに宿題をきちんとやらせるか・・・

「子女に普通教育を受けさせる義務」を持つ我々の永遠の課題です。

中には進んでやってくれる子もいるのですが、大抵自らは行動しませんよね。

あの手この手を使って誘導しようとしても、

早くやりなさいの声から、逃げること風の如く

学校のことを聞いても、静かなること林の如く

言い訳すること、火の如く

テレビのから、動かざること山の如し

そこで一計を案じます。😁

先:「では、今回の宿題をやってもらったら、今後”宿題をやってきて”という言葉を口にした3日後、つまり72時間後に先生がこの世から消えるという契約をするのはどう?」

皆:「よしっ!!それならいいよ!」

首をブンブンとたてに振り続ける生徒たち・・・

(消えてしまうことに少しは悩んでいただいてもいいのですが?と思いつつ・・・)

先:「”宿題をやってきて”と言ってから、きっかり72時間後に先生が◯んじゃうんだよ?大丈・・・」

皆:「大丈夫!!!」

若干食い気味に美しいハーモニーが響く。そして満面の笑顔。

(あっ、○んじゃうのはまったく気にもしてくれないのね・・・)😭

先:「約束守れるの?とぼけて忘れたふりとかナシだよ。」

皆:「オッケー!!!先生が言ったんだからね!みんな聞いたよね〜。」

先:「もちろん言ったことはちゃんと守るよ。そしてこの契約は永遠に自動更新されま〜す。」

皆:「やっっったぁ〜〜!!!!!」😍😍😍

狂喜乱舞の生徒たちのテンションはいよいよ佳境クライマックスへ。

ベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」を合唱し始めます。

「永遠に宿題ナシの大誤報」のビラを撒き散らしながら・・・

ん?・・・大誤報?

なぜ・・・誤報?

そうなんです!

この契約は永遠に自動更新されるのです・・・

では、この契約って?

文脈的に「今後”宿題をやってきて”という言葉を口にした3日後、つまり72時間後に先生がこの世から消える」を指しますね?

すなわち、「72時間後に消える=71時間と59分59秒は延命できる」が自動更新されます。

言・葉・を・口・に・す・る・た・び・に😱

生徒たちに種明かし。

72時間を超えない範囲で”宿題をやってきて”を繰り返せば、副長先生は消えることなくかつ宿題出し放題!!

当然現場は大ブーイングの嵐。

次々に沸き起こるクレーム。

・・・むろん、片っ端から論破🤭

オトナゲナイ? ナニソレ? オイシイノデスカ?

生徒たちはその狡猾な契約に気がついた順に、遠くを見つめ仏様さながら悟りを開いてゆきます。

※言うまでもないことですが、こういった煽りは用法・用量を守って正しくお使いください。一歩間違えると関係性が崩壊する等の副作用が発生する恐れがありますので、くれぐれもご注意ください。😊